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  • 著者山下久夫 斎藤英喜
  • 出版社法蔵館
  • ISBN9784831862761
  • 発行2023年2月

平田篤胤 狂信から共振へ

狂信的な国粋主義者か、神仙思想に没頭し魂の尊厳を問うた求道者か。
民俗学はなぜ国粋主義と親和性があるのか。
平田篤胤没後180年のいま、多角的な視点からカリスマ・平田篤胤に光をあて、ファシズムを問い直す挑戦的試み。
[目次より]
序章 狂信から共振へ【山下久夫】
Ⅰ 同時代との共振
第一章『古史伝』の神代像と『香取志』『鹿島志』
――共振を求めて 【山下久夫】
第二章「気吹舎」の出版活動と在地の「知」
―――共振する伊豆国 【中川和明】
第三章 平田篤胤と近世仏教
――《排除》と《包括》 【森和也】
第四章 近世知識人の怪異認識と平田篤胤
――「天狗」理解をめぐって 【今井秀和】
第五章 『牛頭天王暦神辯』における吉備真備批判の意味
――篤胤と近世祇園社との共振【鈴木耕太郎】
第六章「玄学」という名付け
――ユニバーサルとパーソナル 【森瑞枝】
 コラム①「一つの世界」のなかの平田篤胤
――比較神話学の夜明けと篤胤 【彌永信美】
Ⅱ 時代を超えた共振
第七章 篤胤のなかの中世
――その神学的方法に底流するもの 【小川豊生】
第八章 寅吉をめぐる冒険【三ツ松誠】
 コラム②明治の平田家、平田胤雄と印行社 【相澤みのり】
第九章 柳田国男と「平田派」の系譜
――大国隆正と宮地厳夫に注目して 【渡勇輝】
第十章 平田国学とキリスト教 【齋藤公太】
第十一章 再生する平田篤胤
――世紀転換期の「神道史」叙述における「事実」と「想像」をめぐって 【木村悠之介】
 コラム③平田篤胤と酒井勝軍の神代文字観
――「完全言語」として 【吉田唯】
第十二章 神仙・調息・ファシズム
―――平田篤胤と近代異端神道をめぐって 【斎藤英喜】
あとがき
執筆者略歴

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