一般に琳派の祖と称される宗達だが、その位置づけは後年“奉られた”ものにすぎない。近代日本美術研究の立場から残された作品群を分析、琳派成立の歴史的経緯を踏まえつつ、全く新しい宗達像を浮かび上がらせる快著。