作家と出会い、言葉と出会う生きることの傍には、常に「言葉」があった言葉が語らない「あわい」にこそたしかなる人生の道標がある「あの日、この本を机の上に置いたとき、のちに自分がこれとほとんど同じ経験をすることになるとは思いもしなかった」 (本文より)生涯の伴侶となる女性に『深い河』を渡した日から、妻を喪い、死者に託された「何か」を生きる今に至るまで河合隼雄、須賀敦子、小林秀雄、柳宗悦、堀辰雄――自らの軌跡と重ねて綴る、特別な一冊