システム構築の複雑さから開発者を解放する
データ指向プログラミング実応用ストーリー
本書は
Yehonathan Sharvit, "Data-Oriented Programming",
Manning Publications 2022
の邦訳版です。
【本書の内容】
本書は、Java、C#、C++、Ruby、Pythonなどの高級プログラミング言語で2年以上の経験を持つ、フロントエンド、バックエンド、フルスタック開発者向けの本です。
本書で取り上げている業務システム開発におけるアイデアや手法は、オブジェクト指向プログラミングの開発者にとっては、慣れ親しんだ環境や世界観をいったん捨て去るように指示されるかもしれません。
一方、関数型プログラミングの開発者にとっては、本書は(多少ですが)学びやすく、ちょっとした発見とサプライズがあるはずです。
いずれにしても「情報システム開発の複雑さ」を軽減し、見通しが良く仕様変更にも柔軟に対応したい開発者に、新しい視座とパラダイムを提供します。
【目次】
Part1 柔軟性
第1章 オブジェクト指向プログラミングの複雑さ― 気まぐれな起業家
第2章 コードとデータの分離― まったく新しい世界
第3章 基本的なデータ操作― 瞑想とプログラミング
第4章 状態管理― タイムトラベル
第5章 基本的な並行性制御― 家庭内での対立
第6章 単体テスト― コーヒーショップでプログラミング
Part2 スケーラビリティ
第7章 基本的なデータ検証― おごそかな贈り物
第8章 高度な並行性制御― さようなら、デッドロック
第9章 永続的なデータ構造― 巨人の肩の上に立つ
第10章 データベースの操作― 雲は雲
第11章 Webサービス― 忠実な配達人
Part3 保守性
第12章 高度なデータ検証― 手作りの贈り物
第13章 ポリモーフィズム― 田舎で動物とたわむれる
第14章 高度なデータ操作― 考え抜かれたものは明確に表現される
第15章 デバッグ― 博物館でイノベーション
付録A データ指向プログラミングの原則
付録B 静的型付け言語での汎用的なデータアクセス
付録C データ指向プログラミング:プログラミングパラダイムの一環をなす
付録D Lodash リファレンス