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  • 著者東秀紀
  • 出版社新潮社
  • ISBN9784106005336
  • 発行1998年2月

荷風とル・コルビュジエのパリ

1908年3月、パリのカルチェ・ラタンに旅装を解いた二人の若者がいた。後の作家永井荷風と建築家ル・コルビュジエである。彼らが見たパリ-それは、20世紀の都市生活、芸術、思想の原点に他ならなかった。だが、以後二人は全く正反対の理想都市を追い求める。裏町に魅かれ、遊歩者の視点を説く荷風。他方超高層ビル建ち並ぶ都市への再開発を推し進めようとするコルビュジエ。二人の芸術は、そうした都市観の下で、発展していった。本書は、都市を機能や施設だけではなく、人間の生と死の場所を捉え、二人の生涯を主軸に、これからの都市像について考える。

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