ある日、僕は認知症と診断された。まだ、39歳だった――。実話をもとに描く、夫婦の9年間の軌跡。 僕は39歳で若年性アルツハイマー型認知と診断された。車の営業として働き盛りだった僕はその事実を受け入れられない。だが、ある日、顧客の顔を忘れ、会議を忘れ、とうとう自宅への帰り道も忘れてしまった。いつか大切な家族のことも忘れてしまうのだろうか。「人生、もう終わり」。そう思っていたが……。実在の人物をモデルにした感動の物語。