安倍晋三元首相暗殺事件で注目が集まった「宗教2世」問題。親の信仰を子どもに押し付けるのはよくない―当然のことのように思えるが、ことはそれほど単純ではない。子どもに自分が善いと信じる物事を伝えるのは、教育の役割にほかならないからだ。家庭はどこまで教育を担うのか。そして公教育はどこまで家庭に介入するのか。教育とは、いつどこで、何を教える/学ぶべきなのか。長らく議論され続けながら古びることのないこの問いに改めて向かい合いながら、教育をめぐる最新の状況を検討する特集。