7年前、石垣島から宮崎県に移住した彼女。そこは青い海と青い空、そして「短歌」が愛されている土地だった。日向市出身の若山牧水が「樹は妙に草うるはしき靑の國 日向は夏の香にかをるかな」と詠んだように、宮崎は「青の国」であり、「うたの国」なのだ。その暮らしは、ほんとうの意味での豊かさを感じさせてくれる。美味しいものと、素敵な人たちと、生活に根づく文化。そして短歌が常に身近にあった。77の歌を起点に綴られた、宮崎日日新聞連載「海のあお通信」に加筆修正したエッセイ集。装画は荒井良二。
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