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  • 著者四方幸子
  • 出版社フィルムアート社
  • ISBN9784845921409
  • 発行2023年4月

エコゾフィック・アート / 自然・精神・社会をつなぐアート論

科学からアニミズムまで 軽やかに越境し未来へと流動する── しなやかなアート思考で 人新世を読み解く批評-エッセイ

30年にわたりメディアアートの第一線で活躍するキュレーターが、フェリックス・ガタリの“エコゾフィー(エコロジー+フィロソフィー)”をキーワードに、旅をしながら数々の作品を独自の視点でつなぎ合わせる現代アート探求!

エコロジーを自然だけでなく精神・社会にまで拡張するものとしてガタリが構想した「エコゾフィー」と、「社会彫刻」としてのアートという理念を掲げたヨーゼフ・ボイスを出発点に、動的システムや流動性を基盤とする世界観からアートと関わってきた四方幸子──時間・空間を超えた循環=「情報フロー」という独自の視点を携えてメディアアートの世界で新しい価値観を提示するキュレーションを実践してきた著者が、ポストコロナ時代の世界との向き合い方を模索しながら、非人間も含めた生態的環境を扱う数々のアート作品を紐解いていく。

動き続け絡まり合うものとしての世界を捉えようとするアーティストたちの思考は、人間中心主義を超えた共生的で創造的な未来へのヒントや、変容の中でのさまざまな存在同士の関係性への気づきを与え、著者が思い描くコモンズとしてのアートの可能性を開いていく。自然を見つめ、アーティストと交感し合う瑞々しい言葉、ひたむきに作品に注がれるまなざしとともにアートやフィールドを旅するような一冊。

【本書で扱う主なアーティストや思想家】 フェリックス・ガタリ、ヨーゼフ・ボイス、ラウリン・ウェイヤース、エレナ・トゥタッチコワ、深澤孝史、大小島真木、渡辺志桜里、飴屋法水たち、小宮りさ麻吏奈、ロバート・デイヴィス+ウスマン・ハック、三原聡一郎+斉田一樹+むぎばやしひろこ、村山悟郎、近藤テツ、木本圭子、池上高志+渋谷慶一郎、露口啓二、是恒さくら、アヨロラボラトリー、山川冬樹、進藤冬華、アバロス村野敦子、齋藤彰英、三原聡一郎、福原志保+ゲオアグ・トレメル(現:BCL)、上村洋一、高石晃、石井友人、鈴木昭男、シュー・リー・チェン、オードリー・タン、ツー゠トゥン・リー、Goh、高尾俊介、ALTERNATIVE MACHINE、新野圭二郎…ほか(掲載順)

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