風がふいて、わたしの心をゆらした。どうしてあんな気もちになったんだろう。ことばはすうっと上にあがり、天井にくっついた。わたしがパパのことをおもいだしているのを幸介さんもママも知らない。わたしのなかに、だれにもいえないことばかりがたまっていく。わたしはわるい子どもになったのだろうか。わたしはぎゅっと目をつむった。〓〓本文より