3585年6月28日、地球とルナは太陽系の本来の軌道にもどった。ラール人が銀河から撤退し、超重族の圧政もなくなり、人類はかくれていた暗黒星雲プロヴコン・ファウストや、銀河各地の惑星から故郷の地球にもどろうとしていた。銀河の各惑星で暮らす人類にも迎えの船がやってくる。だが、惑星トラオで生きのびるのに必要な血清を採取するためキイペルヘビを狩るジャノク・カイスにとって、それは滅びの船でしかなかった。