• Author桐野夏生
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784163917092
  • Publish Date2023年6月

もっと悪い妻

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北!
夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。
「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」
「いるよ。男でも親友になれるよ」
「それはそうだろうけれど。困ったな」
(「もっと悪い妻」より)
ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩むバンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」。
妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」。
西加奈子さん(作家)推薦
不幸な「悪い妻」は許されるが、
満たされた「もっと悪い妻」は断罪される。
「妻」という呪いと、
「妻」を理想化する社会へのしたたかなカウンター。

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • ひなた
  • フーガはユーガ
  • 文身
  • 魔力の胎動
  • 鍵のない夢を見る
  • 我が家のヒミツ
  • しのぶ恋 浮世七景
  • かなたの子
  • 平城山(ならやま)を越えた女
  • 刑事の子