本書は命術の帝王とも呼ばれる四柱推命(しちゅうすいめい)を、二つの要点に絞り込み、わかりやすく解説した、これまでにない1冊です。
四柱推命は生年月日と生まれた時間・場所から命式と呼ばれる四つの柱(このため「四柱」と呼ばれます)を作成し、その人の運勢や性格、特徴などを読み取るものですが、このすべてを初めての人が行おうとすると大変困難です。
そこで、本書では四柱のうち、日柱(にっちゅう)と時柱(じちゅう)の二つにフォーカスしていきます。出し方は複雑な方式は省き、簡単なメモで誰でもできます。
では、なぜ、この二柱(にちゅう)なのか、それは、日柱が「ありのままの自分」を表し、時柱が「目指すべき自分」を表すからです。
つまり、この二つを見れば、仮にその人が悩み苦しんでいるとして、どこに問題があり、ゴールはどこで、どうのようにすればよいかがわかるのです。この二柱で「夢を実現させる方法」がはっきり出てくるわけです。
はじめに、四柱推命の基本編では、四柱推命の概要と命式の構成について詳しく解説しています。さらに、陰陽五行説や十干・十二支の性質、基本的解釈として必要な通変星や干合、空亡などについてもわかりやすく説明しています。この項目をチェックするだけでも基本的なタイプが読み取れます。
そして続く、第二章では、より具体的に、甲子(きのえね)からはじまる六十干支ごとの説明を行います。日柱ではその人の性格や運勢、結婚運がわかります。そして、時柱ではその人の理想の自分や憧れること、晩年の運勢がわかります。
また、時柱から見た日干別の開運アドバイスも紹介します。
あくまでも簡易に作成でき、そして、必要最低限の情報で深く読める、それが類書には見られない本書の特徴です。
「四柱推命は難しい」と感じている方でも、本書の日柱と時柱の解説を、気軽に読んでいただけたのではないかと思います。
本書は占い方を学ぶ本ではなく、楽しく読んで本当の自分を知ってもらうための本だからです。
ご自分のことだけではなく、ぜひ家族や恋人、片想い中の人、友人知人の星も調べて、片っ端から読まれてみることをお勧めします。
それによってその人の性質が透けて見え、「何故、あの人はあんな行動を取るのだろう?」という理由が見えてくるためです。
自分の本質を表す日柱と、理想の自分を表す時柱の性質を、よく頭の中に入れておくことをお勧めします。
それだけで自分自身が目指すべき未来や、やるべきことが見えてきて、人生上の迷いが減るのではないかと考えています。
「人間は、『時柱』を目指して生きていく」──その言葉をいつでも頭の片隅に入れ、未来に希望の光を見出していただければと願います。」(本書「あとがき」より)
本書を通じて、あなたの夢と理想の自分を実現するための道筋が見つかります。
自分自身を知り、時柱が示す方向に向かって進んでいくことで、真の幸福感と満足感を手に入れることができるでしょう。