算術大会に出たい!それが夢への第一歩。算術家になる、手掛かりにしたい。熱い気持ちを抱く仲間への応援が、よからぬ空回りを起こして……せせらぎ庵の筆子亀三は算術が得意。近所で開催される算術大会への参加を望むが、家計が苦しい亀三の母は許可しない。平太ら筆子が協力し亀三の家の内職を手伝うことに。一方、筆子のおゆうらが、好奇心から好敵手の岸井塾を覗いたため誤解が生じ、算術大会を巡り両塾の対立は激しくなって……。夢に向かい、ひたむきに駆けていく子どもたちと、見守る師匠の物語。