「日本書紀」から「日本三代実録」まで、奈良・平安時代に六つの勅撰史書が編集されました。これら「六国史」は天地開闢から平安中期まで、国家の動向を連続して記録した古代史の根本史料ですが、本誌は「皇族や豪族の同意があった崇峻天皇暗殺」「平城上皇の暴走だった薬子の変」など、正史の裏に秘められた政治闘争の真実に迫ります。歴史作家・関裕二氏の書き下ろしを収録。