「きみたちには ぼくが みえるの?」南の島に移住した著者が、圧倒的なスケールで贈る五感と六感を同時にゆさぶる生命の物語***今年も月桃の花が咲き乱れている。アカショウビンの美しい鳴き声が聞こえてくると、梅雨が始まる。冬になると北風が強く吹き、やってくるクジラたちは春まで歌う。季節やいきものが巡るリズム。その渦はまるで “りゅう” のよう。目には見えない “りゅう” を、たくさん感じたくて、私は絵を描き、物語を作るのです。 (ミロコマチコ)