明日へつづく「まいにち」をつむぐ
本書は、2023年6月30日に市立伊丹ミュージアムで始まり、その後全国を巡回する展覧会「鹿児島睦 まいにち」展の公式図録です。
「おはよう。今日は何する日?」 「お皿の絵付けが20枚、16時に窯出しだよ」 陶芸家・鹿児島睦の一日は、その日にすることを尋ねることからはじまる。 朝ごはんを食べたら、ずっと陶芸。昼ごはんを食べたら、ずっと陶芸。晩ごはんを食べたらお風呂に入って、今度は絵を描く。眠って起きたら、また朝ごはん。
器をつくる鹿児島睦の「まいにち」と、だれかの「まいにち」をしあわせにする器と。 交互にあしらうことで見えてくる、一枚一枚の器がたたえる手のぬくみと、日々手を動かすことの頑健さ。 朝から夜まで、一日を一緒に過ごしながら収録したインタビューも掲載。作陶風景、約80枚の器、日常、鹿児島睦の「まいにち」を感じながら、自分自身の明日へとつづく「まいにち」に思いをはせる一冊です。
*日本語・英語の2カ国語表記です