■相手の信頼を得て相談支援を成功に導く技術■
本書で紹介するスキルは、対人援助職が相談支援の場で活用できるもので、相談者との関係性を構築するためのスキルから、感情をケアするスキル、相手の悩み・苦しみを減らしていくためのスキルまで、多岐にわたります。
信頼を得るために、援助職が初めにすべきことは、相手の「敵」認定を緩めることです。
そこから信頼関係の構築を進め、最終的に、相談者の苦しみを減らすことが相談援助職の役割です。たとえ、課題を解決できても、相談者の苦しみが減っていなければ、相談支援がうまくいったとは言えないでしょう。
本書では、これらのことをきちんと理解して、援助を進めていくための考え方と行動のスキルをイラストと図解でわかりやすく解説しています。
【主な目次】
第1章 まず押さえておきたいコミュニケーション(心理的ケア)
第2章 深めたい対人援助のスキル
第3章 さまざまな援助場面のスキル
第4章 事例を通して学ぶ
【著者情報】
下園 壮太(しもぞの・そうた)
NPO法人メンタルレスキュー協会理事長/元陸上自衛隊心理教官
伊藤 文(いとう・ふみ)
NPO法人メンタルレスキュー協会MRインストラクター