本書は、旧来の画一一斉保育や子ども集団を妨害する干渉型保育、自由放任の手抜き保育を徹底批判し、人間として生きていくために必要な基礎的能力の衰退を真剣に食い止め、回復する手だてを指し示す。その中で、子ども同士の伝えあいの遊び、「熱中活動」の重要性を指摘し、豊かな遊びの数々を楽しいイラスト入りで紹介する。著者独自の視点と運動生理学に基づき、子どもの身心の異常を、体系的かつ詳細に検証した、すべての幼児教育者・親にとって必読の書である。