空き地や空き家など遊休不動産を、公共的な役割を担いつつ自立性・持続性のある活動を行えるコミュニティの再生や活用の場に創り変える手法。これまでの日本と海外のコミュニティ・アセットの流れを概観し、さらに発展しつつある国内各地の実情を紹介する。まだその方法論が確立しているとは言えないが、コミュニティ・アセットを実現してきたフロンティアたちの巧みな方法論を探る。
目次 はじめに
1章:コミュニティ・アセットに至るまでの道のり
オープンシタジオNOPEの試み/シェアオフィスの黎明期/コミュニティ・アセットによる空き家再生へ、ほか
2章:アセット活用による地域再生の可能性
コミュニティとは何か?/アセットとは何か?/地域再生における都市と建物、そしてコミュニティ
/近隣地域の定義と近隣再生のスケール/既存ストックを活用したアセットによる再生、ほか
3章:アメリカやイギリスのアセット活用による再生手法
アメリカにおけるCDCによる再生/イギリスにおけるDTによる再生アセットを活用した立地パタンとその再生手法、ほか
4章:日本のまちづくりにおけるアセットを活用した再生方法
日本におけるアセット活用とまちづくりの経緯/日本各地の8事例/日本の事例とCDC、DTの比較と考察
5章:全国のコミュニティ・アセットによる地域再生
民間資本によるコミュニティ・アセット/公共資本によるコミュニティ・アセット/非営利組織によるコミュニティ・アセット、ほか
あとがき