原稿用紙3枚半から浮かび上がる、一冊の本、一人の人生旺盛な好奇心にもとづく幅広い選書と、本の隠れた可能性を引き出す手腕とで、読書家のあいだで根強い支持を集める書評家・鹿島茂。当代随一の書評家は、なぜ書評を書き続け、いかにして書評家となったのか。約15年分の書評から一人の「知的飢餓者」の肖像が浮かび上がる。鹿島書評の集大成。