戦後の日本は、戦前の支配階級の中核だった華族・財閥・地主などを解体し、機会均等の能力主義を基盤に発展してきた。しかし、いままた政界も財界も親の権益をそのまま受け継ぐ世襲が大勢を占めつつある。それらの家系が互いに連なり増殖を続ける強固な"支配のネットワーク"の驚くべき現実を鋭く抉る。