作家になる前いくつかの業界紙で働き、中でも「日本加工食品新聞」では十年ものあいだ編集長を務めた藤沢周平。この新聞の常設コラム「甘味辛味」に書いた膨大な記事から、藤沢らしい正義感や反骨心、優しさとユーモアが感じられる七十篇を収録した。当時の同僚、仲間を取材した徳永文一氏による評伝も合わせたファン必読の一冊。