セックス・シンボルとして絶頂を極め、華麗なる男性遍歴を重ねてきたマリリン・モンローも、フランク・シナトラ、そしてケネディ大統領と接近するに及んで身辺に黒い影が落ちてくる。巷間伝えられるイメージとしは裏腹に、大統領のジョン・F、司法長官のロバートの女性癖は大胆だった。彼らはあえて隠そうともせず、兄弟でモンローと関係していく。このことはケネディを憎むマフィアに格好の攻撃材料を与えることになった。ようやく危機に気づいたロバート・ケネディが手を打とうとした時にはすでに遅く、情緒不安定で薬漬けのモンローは別れ話に素直に応じる理性を持ちあわせていなかった。-著者渾身のノンフィクション、いよいよ悲劇のクライマックス。