★「ChatGPTで仕事が奪われる」と不安な人のために
★AI未来に役立つビジネススキルを紹介します
ChatGPTをはじめとしたジェネレーティブAI(生成AI)の登場によって、事務作業は人がする仕事ではなくなるといわれています。
そうした時代、「ビジネスパーソンは何をすればいいのでしょうか?」「どんなビジネススキルを身につければいいのでしょうか?」、こうした問いに正面から答えてくれる本です。
テクノロジー・フューチャリストである著者は、技術が創り出す未来を予測し、そうした未来にビジネスパーソンが果たすべき役割などからスキルを見いだして紹介しています。著者は本書の「まえがき」でこう言っています。
「今後どれほどAIをはじめとするテクノロジーが進歩しても、テクノロジーに代替されることがない、半永久的にビジネスの世界から必要とされるスキルをまとめました。本書を読み終えた後は、生成AIをはじめとするテクノロジーに仕事を奪われるのではないか、という不安から解放されているはずです」
19あるスキルの一覧を見ると、「こんな力が必要なの?」とすぐには理解できないものもありますが、その理由を読むといずれも納得できます。
本書が際立つのは、「スキルを習得する方法」に踏み込んでいることです。しかも、理想を振りかざすのではなく、誰にでもできること、ちょっとした心構えで始められることを多く取り上げており、本書の読者は「これならできるかもしれない」と感じることでしょう。
400ページを超える内容ですが、そのすべてを身につける必要はありません。スキルによっては読者が得意な分野、不得意な分野があるでしょう。著者は「本書で紹介しているスキルのうち5つに挑戦してほしい。そうすれば、2030年もビジネスパーソンとして生き残ることができる」と書いています。
テクノロジーが急激に世界を変えつつある今、私たち「人」はややもすると慣性の法則で変化を受け入れられずにいるように思います。だからこそ、私たちが目指すべきものを示してくれる本書は貴重な存在。
未来を生きるすべてのビジネスパーソンに、1日でも早く、手に取ってもらいたい1冊です。