瑞燕国幼帝の摂政となった雪媛。高葉国平定で順調に武功を上げた青嘉に、いよいよ将軍位を与えようと考えていたところ、臣下の薛雀熙から青嘉を伴侶とするつもりなのかと問われる。肯定する雪媛に、「私は反対です」ときっぱり告げる雀熙。皇帝の側に強大な権力を持つ者が侍ることは、必ずや国の分断と反乱を招く――女帝と将軍という関係であれば尚更である。それを防ぐため、婚姻するならば青嘉から兵権を取り上げ、後宮に入れて静かに暮らさせるべきだというのである。歴史に名を残す大将軍となる青嘉をみすみす後宮に閉じ込めるなどありえない、そもそも青嘉が私を裏切るはずがない、と雀熙の憂慮を退ける雪媛だったが、あるきっかけから青嘉に対し抱いた疑念は次第に大きくなっていき……。歴史と運命に抗う叛逆の中華逆行転生譚、ついに堂々完結!