特集:VUCA時代の自治体政策と組織
近年、VUCAの時代だといわれている。「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとったもので、不確実で将来の予想が難しい社会状況を指す言葉だ。2月末からのロシアによるウクライナ侵攻はそれをまざまざと感じさせた。今後どのようになっていくかは現時点では全く見通せないが、冷戦後に築かれてきた国際関係を根底から揺るがしていることは間違いない。そして日本の社会や地域にもこれからさまざまな影響が及ぶはずだ。もちろんまだ終息に至らない新型コロナパンデミックや、気候変動への対応をはじめ、多くの世界共通の課題にも、自治体や地域は向き合わなければならない。こうした時代の中で自治体はどう政策や計画を立案し、実行、実現させていくのか。今回は考えてみたい。