特集:困難に直面する人をどう支えていくか
世界の風景を変えた新型コロナパンデミックは、人々の暮らしに大きな影響を与えてきた。特に経済的困窮に加え、孤立・孤独、DV・虐待、障害などの困難を抱える人たちの問題を顕在化・深刻化させたことが指摘されている。国内外は「withコロナ」に移行したが、依然として厳しい経済状況や生きづらさが解消されない中で、第7波が吹き荒れ、ロシアのウクライナ侵攻を契機とする物価の高騰や、エネルギー・食料不足、社会不安の高まりなどがさらに人々の生活を脅かしつつある。これから自治体や地域では、困難に直面している人を支えていくことがますます重要になってくるはずだ。今月はこれまでの困窮者支援の成果や課題とともに、今年成立した女性支援法なども踏まえながら、この問題を考えてみたい。