特集:鳥獣対策、これからどうする?
野生鳥獣による農作物の被害額は、ピークであった平成22年より年々減少を続けてきました。しかし近年は停滞傾向にあります。問題の根本は、正しい獣害対策がなされているかどうかもさることながら、被害を受ける「農業を営む人」の減少、ならびに「対策を行う当事者」もまた減っていることにあるのかもしれません。今月号では鳥獣被害対策の現状と今後の取組みを概観しつつ、獣害は日本の農村問題の縮図であり、その対策にこそこれからの地域社会づくりの可能性があるという視点から、現地報告をまじえて解説していきます。