エリートなのに仕事ができない――理解が得られにくい不条理に自身も発達障害者であるライターが、当事者、大学教員、精神科医、支援団体への取材を通じて迫る。
エリートなのに仕事ができない――
理解が得られにくい不条理に
自身も発達障害者であるライターが迫る。
「ケアレスミスが多い」「人間関係がうまくいかない」――生活や仕事上で問題を抱える「大人の発達障害」が注目を集めて久しい。実はその中に「高学歴でありながら、発達障害を抱えている人」が少なからず存在する。「エリート」のイメージと「障害」の実情の狭間で理解が得られず、周囲と自分を比べては落ち込み、アイデンティティの葛藤を抱える……。当事者、大学教員、精神科医、支援団体への取材を通じて、発達障害が取りざたされる背景にある「異質であること」「非効率的であること」に不寛容な社会の姿を浮かび上がらせる。
【目次より】
・「あなたは早稲田大学を出ているんだから発達障害とは違う」
・人としての〝合格ライン?が上がってしまう感じ
・自分の意志がないのに〝意識高い系?になってしまった
・エリート同期たちからはニート扱い
・アイデンティティが負い目に変わる
・合理的配慮はあらゆる人に関係がある問題