命賭して龍ノ原を出る──全ては民のために。悠花(はるはな)が姿を消し、日織(ひおり)は失意のなかにあった。そこへ不津(ふつ)が附孝洲(ふのこうしゆう)国主・目戸(まと)と共に軍勢を率いて龍ノ原(たつのはらはら)へと進軍する。龍に守られし神聖なる地が戦場となることを避けるため、護領山(ごりようさん)を越える決意をした日織。向かうは反封洲(たんのほうしゆう)・有間(ありま)の許へ。神に背く行為は、はたして英断か。そして仮の夫である夏井(なつい)に、悠花を捜す役目を託すのだが……。はたして、皇尊の 謀(はかりごと) は希望への導きとなるか!?