純粋すぎる演技<ウソ>と本音が入り混じる、臆病なふたりの本気の恋――。
28歳、美容師として働く慧は、過去の恋愛のせいで人間不信ぎみ。
長らく本気の恋から遠ざかり”遊び相手<オトモダチ>”とその場の熱を分け合ってきた。
ある日、仕事で超人気俳優・大河を担当することに。
不愛想に見えた大河だったが、カットが終わると人懐っこく豹変して――?
「慧の匂い、落ち着く」
急に近づく距離感、熱っぽく呼ばれた名前。
流されるまま関係を持ってしまう。
これまでの”オトモダチ”とは違う大事そうに見つめる視線も触り方も、芝居だったとしたらタチが悪い。
そう思うのに、知ってしまった体温は簡単に手放せるものではなくて……