• Author村上美保子

福島県の北の端・新地町 旅館の女将の東日本大震災体験記「見上げれば青い空」

固く握っていた拳を開いたら、大事なものが残っていた。 忘れない。忘れてはいけない。 10年という時間は重くて長い。 年月が過ぎるにつれ、どんどん薄れていく私の記憶。 今のうちに残っているものを両手でそっと掬い上げたい。 そしてもう一度、私の人生として抱きしめていようと思う。「前書き」より

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