毎年毎年、昨年以上の結果を求められる。このプレッシャーは、どこからきている?「成長が目的」の世界は、人を幸せにしないーー。著者は「世界最強の投資銀行」の名を馳せるゴールドマン・サックスで16年、資本主義と闘ってきた。資本主義を変えるためには、「資本主義の中心」にいる必要があったのだ。世界を変えるには、日本から。その思いから著者は、日本の資本市場の奥深くまで切り込むことになる。「Up or Out(成長しないヤツは出ていけ)」という「現実」のなかで、どんなに追い詰められても、長期的な社会へのインパクトという「理想」にこだわり、人生を捧げてきた。1兆円ビジネスという経済性と社会性の両立を追いかけ続けた、元ゴールドマン・サックス営業による「現実と理想の両立のしかた」。・資本主義3つの副産物:「成長の目的化」「時間軸の短期化」「会社の神聖化」・日本の「まじめ」な会社で、不正が数十年引き継がれる理由・ESG経営の本質は、つきつめれば「企業文化」・投資の神様ウォーレン・バフェットは、経営のどこを見ているか・「茹でガエル化」から脱出するには「ゼロヒャク思考」をやめよ