明治時代の中頃、海外雄飛を夢みてシンガポールに渡り、女郎屋を開業。その後セレベス、フィリピンにも拡張。女を売るのも国のためと称して、日本から数多くの娘をつれだす。何人もの現地妻をもち、人喰人種トラジャ国の王妃とも結婚。日露戦争時には各地に愛国婦人会を組織-明治ナショナリズムを体して行動した村岡伊平治の破天荒な自叙伝。