情報は一般に不確実性をともなう。とくに予測情報は未来に関わるものであるから不確実性が大きくなりがちで、予測に基づいて意思決定した結果がかえって損失を大きくすることもあり得る。気象予報はもっとも科学的かつポピュラーな予測といえるが、まだまだ確定的な情報というにはほど遠く、不確実な情報である。この不確実な気象予報をどう利用すればもっとも適切な意思決定ができ、最大の経済価値が引き出せるかを解説するのが本書。つまり、気象予報の不確実性をどのように取り扱えばベストな意思決定に到達できるか、またその経済価値をどのように評価すればよいかといったテーマを扱う。