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  • 著者堀江敏幸
  • 出版社小学館
  • ISBN9784094061772
  • 発行2015年6月

もののはずみ

フランスで出会った「もの」たちの物語

《捨てられはしたけれど破壊はまぬかれた、近い過去の生活用品には、独特の表情がある。元の所有者たちの生活の匂いが、設計者や製造者の顔が透けて見える。それらが引きずっている人々の過去に、感情に、もっと言うなら、「もの」じたいが持っている心、すなわち「物心」に私は想いをはせる。》(本文より) 旧式のスライド映写機、1950年代の万年歴、他メーカーのものも混ざった古いコンテ社の色鉛筆……。主にフランスの古道具屋や蚤の市で出会ったがらくたとも言える「もの」たち。その「物心」に想いをはせ、「物」の語りを綴った珠玉のエッセイ集が、書き下ろし作品も加えて待望の復刊。

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