近くの書店で在庫を調べる
  • 著者斜線堂有紀
  • 出版社光文社
  • ISBN9784334100513
  • 発行2023年9月

本の背骨が最後に残る

その国では、物語を語る者が「本」と呼ばれる。一冊につき、一つの物語。ところが稀に同じ本に異同が生じた時に開かれるのが市井の人々の娯楽、「版重ね」だった。「誤植」を見つけるために正当性をぶつけ合う本と本。互いに目を血走らせるほど必死なのはなぜか。誤植と断じられた者は「焚書」、すなわち業火に焼べられ骨しか残らないからである。表題作他7編収録。要注目の新鋭作家が、凶暴な想像力を解放して紡いだ七つの異界。

>> 続きを表示
    •  
    • この本が読めるところ
    • 借りた人・借りている人