いま、世界がどう動いているのか見えにくい。国家や政府、政党や企業の意味、さらに個人のアイデンティティが混迷している。構造全体が大変動する時代に生きる私たちは、現在に埋没するのではなく、自分と世界を歴史のなかに相対化することで、未来のビジョンをつかむことができる。この本は、市民社会の視点からの、その試みである。