日本とは昔から関係が深いビルマ。そこではいま、「開発」を優先する軍事政権と、国民の希望を背に民主化をめざすアウンサンスーチーたちの勢力が緊張関係にある。30年以上にわたってビルマとかかわってきた著者は、人びとの肉声を通じてその生活を紹介しつつ、政治・経済・社会の現状を解説し、在日ビルマ人の暮らしも活写する。