歌舞伎町で路上売春をする「普通」の若い女性が急増したのはなぜか。当事者たちのほか、彼女らを支援するNPO、ホスト、警察など多角的に取材、素顔に迫る。
巨大歓楽街に起きた、ある異変
買春客を待つ若い女性が急増したのはなぜか?
リスクを抱えてまで、なぜ「売る」のか?
毎日新聞社会部記者が迫る!
2022年の晩秋、歌舞伎町の一角で「立ちんぼ」をする若い女性が急増した。「たちんぼ」とは路上売春のことだ。風俗店で働くのとは違い、買春客に金を奪われたり、ラブホテルの密室で暴力を振るわれたりといったリスクがあるにもかかわらず、彼女たちはなぜ路上で「売る」のか。毎日新聞社会部記者が、60人以上の女性たちのほか、自分たちに貢がせようとするホストたち、彼女らを支援し続けるNPO、路上売春を取り締まる警察など、100日以上にわたって多角的に取材、その「リアル」に迫ったルポ。