漁業考現学 / 21世紀への発信

漁業者、彼等の獲った魚、そして漁場はどう変わりつつあるのか、それは何故なのか、二一世紀の漁業は果たして…と見定めることが今問われていることを訴えたい。幸いにして、地域漁業学会には漁業に関する人文・社会科学から自然科学分野まで、また北海道から沖縄はては海外にまで多彩な研究者がある。本書は、鋭意衆知を集めて、変わりつつある漁業の現実を把え直し、二一世紀の漁業の姿を予測しようとしたものである。甚だしい行き過ぎや甚だしい遅れなどが山積みして今日に至っている漁業をどのように修復するか、さらに今後どうあるべきかを論考しようとしたものである。