雲、木、机の傷、窓から見える家、そこらじゅうに顔がある。でも誰も気づいていない。やがて顔はぼくだけを見るようになった。学校でも家でも公園でも、顔はぼくだけを見てる。となりそうしち(怪談えほんコンテスト大賞受賞作)と伊藤潤二が描き出す、叫びたくなる恐怖の世界。