• 著者草間彌生
  • 出版社淡交社
  • ISBN9784473016799
  • 発行1999年5月

草間彌生 / ニューヨーク編・東京編

本書は、60年代当時の米国におけるポップ・アートやミニマル・アート、ポスト・ミニマルへの影響だけでなく、イヴ・クラインやピエロ・マンゾーニといったヨーロッパの芸術家たちとの関係など、広く60年代の芸術活動の中で草間が果たした重要性を再評価しようとする、近年の動向を網羅するものです。また、草間より若い世代の芸術家に影響を与えている、身体性やジェンダーといった側面から捉えた場合の先見性についても詳述されます。「ニューヨーク」。本書は、渡米前そして帰国後1970年代の新出の作品によって、本格的に紹介される機会の少なかった日本での活動が、多様な試みの連続であったことを明らかにするものです。初期の日本画やガラス絵、デカルコマニーやコラージュを駆使した紙作品、また70年代のセラミックや全長100メートルの立体作品は、草間の作品に対し、多角的で重層的な解釈を求めることでしょう。「東京」。

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