台湾から日本に向かった100億円規模の密輸品を積んだ小型機が、台風直撃を受けた沖縄海上で、通信中に消息を絶った。"組織"の懸命の捜索にもかかわらず、密輸品はおろか壊れた機体の一片さえ見つからない。ふっつりと消失してしまったかのように。やがて追い詰められた"組織"は人質をとってジャンボ機をハイジャック、台湾への逃亡をはかるのだが-。ハイジャック犯を"無力化"するために操縦席から機長がとったある行動、そして"消失"した機体の行方は…。ベストセラー『機長からアナウンス』『査察機長』の著者によるリアル航空サスペンス。