台所を見せてもらうことは、その人の歴史や人生観を垣間見せてもらうこと。8組の台所と、レシピを紹介します。
#1 こぐれひでこ(イラストレーター)・小暮 徹(フォトグラファー) ふたりでつむぐ おいしい暮らし
イラストレーターのひでこさんと、夫でフォトグラファーの徹さん。三浦半島に移住して数年が経ち、今では徹さんが料理を楽しむように。午後5時にキッチンに集合し「部活」のように料理を楽しみます。
#2 麻生要一郎(料理家) 思いを引き継ぐ 縁を育む
建設会社の跡取りから宿経営、そして高齢姉妹の養子という、数奇な運命をたどる麻生さん。毎日のように友人が集まるキッチンからは、ほっとするような料理が生み出されています。人生を彩った家庭料理のレシピをたっぷり紹介。
#3 桒原さやか(エッセイスト) オリバー・ルンドクイスト(WEBエンジニア) 家族でつくる 北欧スタイル
ライター、エッセイストとして活躍する桒原さんと、スウェーデン人のオリバーさん夫妻。DIYで住まいを整え、元気いっぱいの子どもたちを育てる日々。オリバーさんに教わるビーガン中国料理と、桒原さんの北欧料理を紹介します。
#4 脇雅世(料理研究家) 東京・京都 進化するキッチン
「きょうの料理」でもおなじみの脇さんは、京都に第二の拠点を構えました。新しい生活は、新しい食材や料理との出会いの日々。京都で生まれたレシピを紹介。合理的な収納も見どころです。
#5 井上荒野(小説家) 夫と猫と、高原の風
直木賞作家の井上さんは、八ヶ岳に移住し、今年春に新居を構えました。最近夫も料理を担当し、週3回は夫、週4回は井上さんというスタイルを確立。無類のおいしいもの好きのご夫妻のとっておきのレシピを教えてもらいます。
#6 山本亜由美(アクセサリー作家) 驚きを生み出す”コックピット“
独特の感性で多くのファンを持つ山本さん。サービス精神とクリエイティビティの塊の彼女の台所は、コンパクトで機能的な自分仕様。絵本の中から抜け出したような、夢のような食卓を見せてもらいます。
#7 仁平 透(古家具店・店主)・仁平里帆 古きを愛でる 四季を感じる
人気古家具店の店主の透さんと、キッチンは家族が健やかでいるための場所という妻の里帆さん。1歳の息子の子育ての合間を縫って、体にやさしい料理を家族に食べさせるための工夫を重ねます。益子の自然豊かな土地で、穏やかに過ごす日々をレポート。
#8 細川亜衣(料理家) 熊本でみつけた幸せな料理
人気料理家の細川さんが熊本に移住して早10年以上。歴史ある建物に命を吹き込み、美しい台所を作り上げました。食材と対話しながら生み出される料理は、力強く生命力にあふれたものに。
<テキスト企画>文化人の台所(伊丹十三、林芙美子、前川國男) 絵画に描かれた台所(選・林綾野) 台所エッセイ 宮島未奈(作家)・関口涼子(翻訳家・詩人)・白央篤司(フードライター)・星野概念(精神科医・ミュージシャン)