• Author最相葉月
  • Publisherミシマ社
  • ISBN9784909394996
  • Publish Date2024年1月

母の最終講義

あの介護の日々は、母から私への教育だった――。
『絶対音感』『星新一』など傑作ノンフィクションの書き手であり、新聞の人生案内も人気な著者の、半生にじみ溢れる名エッセイ集。珠玉の47本。
最相葉月デビュー30周年記念企画
●本文より
「約三十年、介護とそれに伴う諸問題で心身共に限界だった時期もあるが、不思議なことに最近は、母が身をもって私を鍛えてくれていると思えるようになった。いざとなっても人工呼吸器や胃ろうはせず、自然に任せようと思っている。覚悟はあるのか、私。」(p26「母の最終講義が始まった」より)
「ああもう限界。酸素不足の水槽で口をパクパクさせる金魚のようになったら、一刻も早く東京に戻らねばならない。人に会い、原稿を書き、心を立て直す。その繰り返しである。交通費は、心身を健康に保つための必要経費と考えるようにした。」(p6「『余命』という名の時間」より)
「ひかえめだけど芯の強い自分と、出しゃばりだけど脆い自分は、一人の人間の中に共存している。仕事や家庭でさまざまな困難に向き合い、へこんだり笑ったりする時間を積み重ねるうちに鍛えられていく。」(p40「揺るがぬ岩より高野豆腐」)

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 現実はいつも対話から生まれる
  • お金のいらない国 改訂版
  • だるまさんと
  • 答えは本の中に隠れている
  • うかたま 2023年 07月号
  • 子どもたちに民主主義を教えよう / 対立から合意を導く力を育む
  • その幸運は偶然ではないんです! / 夢の仕事をつかむ心の練習問題
  • ぼくは勉強ができない 改版
  • 社会的共通資本
  • 公務員の働き方デザイン / 仕事の楽しさは自分でつくる!