高校生のナタリーは、ドーバー海峡横断泳への挑戦を決心する。難民支援の募金活動のためだ。そのときサミーは、アフリカの独裁国家エリトリアを逃れ、命がけではるかイギリスをめざしていた。運命のいたずらが痛みを抱えたふたりを結びつける。そこに希望は生まれるのか――。カーネギー賞最終候補に選ばれた力強い詩物語。