事実が、真実でないとしたら。
累計80万部突破『罪の声』
本の雑誌が選ぶ2023年度ベスト10・第1位『存在のすべてを』につながる感動作
不条理な運命にもがいた、母娘三代の数奇な人生――
昭和31年、4月。福井・芦原温泉を大火が襲う。
「関西の奥座敷」として賑わった街は、300棟以上が焼失した。
60年後、東京。元新聞記者のライター・大路亨は、失踪した謎の女・辻珠緒の行方を追ううちに、
芦原出身の彼女と大火災の因縁に気づく――。
膨大な取材で時代の歪みを炙り出す、入魂の傑作長編。
◆◇◆◇各界から、絶賛の声!◇◆◇◆
ジャーナリズムの神髄を突いた展開に引きこまれて、ページをめくる手が止まらない。
――長野智子(ジャーナリスト)
真実は人の数だけある。複雑に絡み合い、繋がった結末に息を呑みました。
――小芝風花(女優)
圧倒的なリアリティを描き出した傑作。リアリティとは生の切実さであり、人間への敬意だと気づかされる。
――河合香織(ノンフィクション作家)
何度も何度も、熱風が頬を掠めた。「今、なぜ私はここにいるのか」という根源的な問いを突きつけてくる。
――武田砂鉄(ライター)
塩田さんの中でも新ジャンルを切り拓き、今の社会にとって、必要な作品を作り出した。
――石戸諭(ノンフィクションライター)
情報というものとどう向き合うか試されているのは、大路だけでなく、読者も、である。
――瀧井朝世(ライター)
その女は、戦後日本社会の化身。ファクトとドラマのかつてない融合がここにある。
――吉田大助(ライター)
フィクションとノンフィクションの狭間を揺るがす、新たなジャンル誕生!
――三宅香帆(書評家)