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  • 著者馳星周
  • 出版社集英社
  • ISBN9784087718607
  • 発行2024年3月

フェスタ

北海道浦河町で生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。
パリ・ロンシャン競馬場で開催される世界最高峰の「凱旋門賞」の舞台で力を発揮できるのは、ステイゴールドの血統に違いない――と確信していた。
そう結論づけた収はその産駒であり、かつて凱旋門賞で二着となったナカヤマフェスタの種付けを続けていた。そうして収が自信を持って作り出した仔馬は、調教師・児玉健司の目に留まり、将来の可能性を信じた馬主の小森達之助に引き取られることに。
二歳となりカムナビと名付けられたかつての仔馬は、美浦の児玉厩舎に引き取られ、その気性の荒さから厩務員である小田島雅彦らに手を焼かせていた。
一進一退しながらも着々と結果を残していくカムナビ。
目指すは、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇。
生産者、厩務員、調教師、馬主、ジョッキー……ホースマンたちの夢を一頭の競走馬に懸けた熱き物語。
【著者プロフィール】 馳星周(はせ・せいしゅう)
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞受賞。98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、2020年『少年と犬』で第163回直木賞受賞。他の著書に『約束の地で』『神奈備』『雪炎』『蒼き山嶺』『パーフェクトワールド(上・下)』『雨降る森の犬』『ソウルメイト』シリーズ、『黄金旅程』『ロスト・イン・ザ・ターフ』ほか。

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